学会ロゴ 日本ソフトウェア科学会 第23回大会 併設

チュートリアル「心理学者によるユーザインタフェース評価実験ワークショップ」

http://research.nii.ac.jp/jssst2006/tutorial.html

日時: 2006年9月12日(火) 13:30〜17:00
会場: 東京大学 本郷キャンパス 工学部 新2号館 221号室
講師: 古山宣洋 (国立情報学研究所)
企画: インタラクティブシステムとソフトウェア研究会

日本ソフトウェア科学会では、第23回大会に併設して、チュートリアル 「心理学者によるユーザインタフェース評価実験ワークショップ」を開催いた します。本チュートリアルでは、気鋭の心理学者、古山宣洋氏を講師としてお 迎えし、被験者実験の専門家としての立場からユーザインタフェース評価実験 の具体的事例を検討していただき、さらに一般参加者を交えたワークショッ プ形式による活発なディスカッションを通じて、ユーザインタフェース評価実 験のあり方について実践的な観点から考察を深めることを目指しています。

更新履歴

概要

ユーザインタフェースを評価することは、大変難しい問題であり、その 対策として、本邦でも関連学会において評価実験、特に実験計画に 焦点を当てたチュートリアルが企画されてきました。しかしながら、近年、 以前にも増して、ますますこのような評価をより客観的かつ体系的に 実施することが国際会議や論文の査読で求められるようになりつつあります。

本チュートリアルでは、このような状況を踏まえ、以下のような3部構成 により、統計学としてのいわゆる実験計画そのものよりもむしろ、より 実践的な、人間の行動に関する実験を実施する心理学者の立場から、 どのように新しいインタフェースを評価すれば良いのかに関して、ワーク ショップ形式をとりながら、活発なディスカッションを進めていきます。

  1. 基礎編 (60分)
  2. 実践編 (90分)
  3. ディスカッション (30分)

1では、実験者として実験を計画する上で基礎となること、実験実施に 際して注意すべき点などの概略について解説します。2では、まず、有志の大学院生 若干名による実践例の発表の後、国際会議や論文などで実際に どのような投稿を行い、どのようなコメントや注文を受けたのかについて、 要点を説明してもらい、それに対するコメントをするとともに、フロアーにも 積極的にコメントや質問を求めながらディスカッションを進めていきます。3では、 1と2で網羅できなかったことなどについて、質疑・応答形式でフォロー アップを行います。

実践編の内容

  1. 制約解消系を用いた柔軟なタイムライン編集インタフェース
    栗原一貴 (東京大学)
    出典:Kazutaka Kurihara, David Vronay, and Takeo Igarashi, "Flexible Timeline User Interface Using Constraints," in Proceedings of the 2005 ACM SIGCHI Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI 2005), pp. 1581-1584, 2005.
  2. 声でカーソルを制御する手法 〜正確性・高速性の評価について〜
    美原義行 (NTT)
    出典:Yoshiyuki Mihara, Etsuya Shibayama, and Shin Takahashi, "The Migratory Cursor: Accurate Speech-Based Cursor Movement by moving Multiple Ghost Cursors using Non-Verbal Vocalization," in Proceedings of the Seventh International ACM SIGACCESS Conference on Computers and Accessibility (ASSETS 2005), pp. 76-83, 2005.
  3. Drag-and-Guess: 予測付きドラッグアンドドロップ
    西田健志 (東京大学)
    出典:西田健志, 五十嵐健夫, 「Drag-and-Guess: 予測付きドラッグアンドドロップ」, 第12回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS 2004)論文集, pp. 31-34, 2004.

プログラム

13:00〜13:30受付け
13:30〜14:30基礎編
14:30〜14:45休憩
14:45〜15:15実践編 (1)
15:15〜15:45実践編 (2)
15:45〜16:00休憩
16:00〜16:30実践編 (3)
16:30〜17:00ディスカッション

定員

70名

参加費

日本ソフトウェア科学会会員非会員
学生1,000円3,000円
一般5,000円8,000円

※参加費には資料代が含まれます。当日、会場にて現金でお支払いくださ い。また、なるべくつり銭がないようご協力ください。

お申込み方法

参加申込みの受付けは終了いたしました。

問合せ先

講演の内容、申込手続き、空席状況などについては、以下にお問い合わせ ください。

細部博史 (国立情報学研究所)
Eメール:hosobe@nii.ac.jp, 電話:03-4212-2587, FAX:03-3556-1916


最終更新:2006/09/08